2008 越後妻有「雪アート・プロジェクト」
2月16日・17日 新潟県十日町市中里 「ミオンなとさと」周辺
プロジェクト ポスター


雪ぼうし

雪国に住んでいる人なら誰でも見ている「雪ぼうし」の光景を再現したものです。

「雪ぼうし」はどこでも見られるので、わざわざ造り出すことなどやることはありませんでしたが、そこに挑戦しました。
奥の作品は地元の人たちや子どもたちが造ったオブジェがのっています。

大雪のお陰で美しい「雪ぼうし」が出現しました。何とも言えない柔らかさがあります。
はしごの森アート

はしご」がアート?雪国の家には雪を下ろすために屋根に上がるための「はしご」が常備されています。そこに着目しました。

「はしご」を沢山並べ、新雪が積もると普段は見られない光景が現れました。

「はしご」の中に入り込むと、林の中に入ったような感覚になります。
アートかまくらプロジェクト

雪国の定番「かまくら」。しかし、これはアート作品です。

これは「逆さかまくら」。上部は初日の朝までに積もった新雪。これも美しい。

二日目はかまくらに入って頂くと「抹茶」と「地元の漬け物」のサービスがありました。地元のお茶の会の方からの無料の奉仕でした。
雪上絵

イベントの最大の見せもの「雪上絵」。これは二日目の絵。

雪の上を巨大な生き物が這うような迫力が・・・・

これは初日の絵。幾何学的な作品。あっという間に雪が覆う。

絵の材料は「黒の融雪剤」。無害でやがては融雪に役立つという物。但し、粉末故に鼻の中まで真っ黒。疲れる作業でした。

黒の絵は大雪で数分しか見られませんでしたが、それでも、数十人が「かんじき」を履き、真っ黒になって作業をやりました。
雪国ロマン山ぞり

車社会になる前に使われていた木材運搬用の大ぞり。それを復元した。お祓いを受けて人を乗せた。

地元新潟大学のゼミの学生も参加して、お世話になった地元の人たちを乗せて引っぱる。乗ったら引く協働でした。

大ぞり以外にも作家によるオリジナルのそりが登場。右はクルミの枝だを使ったそり。
雪のボディーアート・パフォーマンス

新雪の中にダイビング。雪に付いた人がたをカメラで撮影。

それぞれが思い思いに雪の中にダイブ。これが気持ちいい!

人がたをカメラでパチリ。瞬間的にできるアートに何度もダイブする人が続出。
番外:集う

雪上絵の制作を見守る人たち

雪上絵を制作した「貝野地区」の皆さんと担当作家。

観客のみなさん ※手前の白い点は雪です。
2月16日・17日は両日とも大雪。朝までに新雪が60cmも積もり、前日までの作業を全て覆い尽くしました。
それでも全員で力を合わせての準備作業、ほぼ予定通りのイベントが行われました。雪あってのイベントで雪を恨んではならないと思いつつも豪雪の前には謙虚にならざるを得ませんでした。妻有の冬の名物といえば「大雪」、と答えて下さった地元の人たち。この2日間は名物を体験できたと思えばそれも意味あるイベントでした。
フィナーレは雪上絵の制作と山ぞり引き。見る人、制作する人、引く人、乗る人。会場にいた人たち皆に笑顔があふれ、協働作業の達成感を共に感じた瞬間でした。
雪と闘った2日間でしたが、地元の人たちのあまりに凄い団結力と行動力、それと大雪の中、遠路駆けつけて頂いた多くの来場者の皆さんの暖かい声援に救われて素晴らしい雪アート・プロジェクトになりました。ありがとうございました。

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